お喋りなナナ 生活や芸能

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「ひよっこ」と「あまちゃん」

1.両者の共通点

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ひよっこ」「あまちゃん」ともに、NHKの朝の連続テレビ小説の題名である。未熟な女の子が苦難を乗り越え、大人の女性に成長する過程を描いたものである。
 ひよっこ有村架純あまちゃん能年玲奈(現在の のん)。ともにヒロインがめちゃくちゃ可愛い。
 今回は両作品に数々ある共通点の中で、その背景に隠れた大きな共通点について述べていこう。


 
2.ジオラマの存在

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あまちゃん」で駅員室に置かれていたジオラマ

 両作品とも、作品の主要な要素として、その町や自然を模したジオラマが登場する。
あまちゃん」では、その終焉に、ドラマとして初めて取り上げられる南三陸を襲った大地震と大津波が用意されていた。未曾有の災害を終焉に持ってくる、これは、このドラマにおける不可避の条件であった。
 駅員室に置かれた大きなジオラマ。南三陸を模したこジオラマは、地方の町興しを画策するアイディアの源泉として登場し続けた。
 私達はこのジオラマによって、南三陸の地形を理解し、電車が通るルートを覚え、ヒロイン達の活躍の場を頭に入れた。
 それは楽しい町興しをともに実感できるかっこうの小道具であった。

 

それが故に、ドラマの最後で襲ってくる巨大な自然災害を説明するために使われたときには、リアルな惨状を回避することへの配慮を感じさせながらも、不思議な息苦しさを覚える小道具となった。
 私達は番組当初から、「あまちゃん」におけるジオラマがそういう用途に使われることを、薄々勘付いていた。
 だから「あまちゃん」では「フラグ」= 何かを予感させる伏線となるもの、なる言葉が流行ったではないか。


 
3、「ひよっこ」に登場するジオラマ

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日常品を巧みに活かしたジオラマ

ひよっこ」では、なんとドラマの挿入歌の背景画面としてジオラマが映し出される。
 それは「あまちゃん」のようなリアルなものではない。どこかにあるのんびりと幸せな昭和の町並みや風景である。


ジオラマの素材となるものも非常にユニークだ。靴磨きのブラシで稲刈りをする人々。フランスパンの車両に手を振る光景。手動で洗濯物を絞る洗濯機。今の時代ではもう使われなくなった日用品が人々の生活を再現する。
 かくものどかで人間らしい人々の生活の風景。


 
4.主題歌

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乙女寮のみんなと一緒に「若い広場」を熱唱

このジオラマを眺めながら私達は主題歌を聴く。「ひよっこ」の主題歌を担当しているのが、桑田佳祐だ。
 桑田佳祐といえば、2010年に食道癌を患ったことを忘れることはできない。幸いにもステージ1での発見で、再発もなくことなきを得ているけれど、癌の部位は食道であった。歌手桑田にとって命ともいえる、声帯を脅かしかねない部位である。本当にまかり間違えば・・・である。桑田の当時の心中は容易に察知できる。
 その癌の克服から10年弱を経て、桑田は歌う。
 

幼い頃の大事な  宝物だけは
ずっとこの胸に  抱きしめて来たのさ…  Ah ah



この歌詞はまさしく、みねこの、あかね寮で暮らす人々の、そうして桑田佳祐自身の素直な心情の吐露であろう。
 こういう人達は幸せである。

 


   
5.「ひよっこ」におけるジオラマ

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みなさん幸せに〜

 「ひよっこ」におけるジオラマは、人間が本当に豊かな心、幼い頃から大事にしていた宝物を持ち続けられる、そういう世界を再現しているように思われてならない。さらに、再生と復活のジオラマでもある。


 桑田が病から復活したように、父ちゃんは家族との記憶を取り戻すのではないか?
 「あまちゃん」が悲劇の終焉を宿命にしたのと対峙するように、「ひよっこ」のジオラマは暖かい夕焼けに包まれて暮れてゆく。