1.キムタクの現状
最近巷では
「キムタクがあーだ こーだ。」と話題に上らなくなった。
大騒ぎして力を入れまくった映画「無限の住人」が大コケした頃からであろうか。
そうしてカンヌ映画祭で、着物のヒロイン杉咲花をエスコートし損なった辺りからであろうか。
高感度は下がりCMに起用するなんてとんでもない。バラエティのリアクションも下手。ドラマでも飽きられたキムタク。
唯一使えそうだった映画でも興行成績を上げられずー。
キムタクはもうダメなのである。
ダメ決定なのである。
2.果報は寝て待て
取り敢えず今のキムタクは生かし様がない。寝かせよう。
「果報は寝て待て」である。
……… それではいつまで寝かせればいいのか?
私は、キムタクが熟年になるまで寝かせようと思っている。いや、ホント!
3. 男優の賞味期限
はっきり言って男優の賞味期限は長い。よく考えてみれば、死ぬまで賞味ではないか‼
女優と比べてみればそれは明らかである。女優さんの場合、美しい女優さんかおばさん女優に大別できてしまう。歳を重ねて新たな渋み・えぐみが発揮され光り輝き出した女優さんなんて、そうそういるものではない。
一方で、いい感じで変貌を遂げ、熟年になってから一層味の出た男優はごろごろ存在する。長い潜伏期間を経て、熟年になった途端にポンと味を出してきた男優もいる。男優は美味しいのである。
前者は田村正和や仲村トオルなどである。殊に田村は、コミカル・シリアス・コミカル … とうまい循環を見せ、その後に「古畑任三郎」に突入した。
老境に入った今は、時代劇「眠狂四郎」で枯れた魅力を振りまこうとしている。
後者で言えば、草刈正雄やいかりや長介であろうか。いかりやさんには失礼であるが、敢えて不器量な男優も入れてみた。
草刈正雄は若い頃、演技は大して上手くはなかった。いかりやに至ってはドリフターズを率いるお笑い畑の人である。ところが、熟年に差し掛かってみたら俄然いいのである。渋い。渋い。人生を生きた男のカッコよさ。落ち着き。知恵。曲者ぶり。
私達を惹きつけて止まない。
4. 癖は味に変わる。
こう揚げてくると、彼等はそれぞれ演技を超えたところで強烈な癖を持っていることが多い。
そのセリフ回しや仕草や間の取り方に、彼等の癖は枯れた味わいとなって出てくる。
彼等の持つ癖は、枯れたと同時にその臭みや鼻につく感じが抜け、ただただ良い味わいだけを発揮するようになったと言えよう。
5. キムタクはキムタク
今現在、キムタクはどの役を演じてもキムタク臭が付きまとう。変わりばえがしないのである。
けれどもそれは、長い年月を経れば発酵され、キムタクならではの味わいとなって発揮されるだろう。彼の強みとなるだろう。
思えばキムタクももう歳である。枯れるまでそう長い時は掛からない。
キムタク、じいさんになるまで待て!
ー と、私は声を大にして言いたい。