1. 2018年紅白歌合戦
昨年大晦日の紅白歌合戦において、
松田聖子は、自らのアイドル全盛期の曲を
何段階もキーを下げて歌った。
この決断を私は良いと感じた。
容姿もオーラも歌唱も
現在の松田聖子で、往年の聖子ちゃんを再現させていた。
それは、自然で落ち着きのある聖子歌唱であった。
また異なる魅力が醸し出されていた。
聖子はもう、
あの驚異的に美しく伸びやかなハイトーン・ボイスで歌うことは無い。
凡庸な言い方だが「よる年波には勝てない」ということだ。
特に武器が高音部なだけに老化による衰えが顕著となる。
逆に言えば、
全盛期の聖子の歌唱(特に高音部)がいかに凄かったか、
天賦の才にどれ程恵まれていたか、だ。
きょうはそれをもう1度辿り直して行こう。
2. 河合奈保子
当時の聖子は、中森明菜と比較されることが多いが、
同じ高音部で歌うという点で聖子と肩を並べることができるのは、
河合奈保子であると思っている。
松田聖子
1962年3月10日生まれ。
昨年の紅白出場時では56歳である。
デビュー時のキャッチコピーは
『抱きしめたいミス・ソニー』
河合奈保子
1963年7月24日 生まれ。
実は年齢的には聖子とは4ヶ月ほどしか違わない。
西城秀樹の妹という名目のオーディションで優勝しデビュー。← (T-T) 羨まし過ぎ。
キャッチコピーは『ほほえみ爽やかカナリー・ガール』
この『 カナリー・ガール』に河合の高音部の素晴らしさを窺うことができる。
それでは、
2人がその美しい高音部を使い
デュエットをしている画像があるので、
先ずはそれをお聴きくださいませませ♩
3. 考察
⤴︎ 😍😍😍 か … 可愛い。何これ。も … も1回聴きたい。← (//_//) こりだからユーチューバーは所得が高いのだ(笑)
さて、2人の歌唱を比較してみよう。
デュエットしたのはザ・ピーナッツの『ふりむかないで』
先ずは聖子が主旋律を取る。
『(聖子)ふりむかな・ハハーいーでー
(聖子)お願いだ・かァァーらー
(聖・奈)今ね・靴下なおしているのーよ← ここが「よんっ」ってなってもうメロメロナツメロ〜
( 〃 )あなたの・好きな 黒い靴しーたー』
さあ、出だしから高音だが、
聖子は難なくすっきりと歌い出す。
更に恐るべきことに、
この後同じようなフレーズがもう1セット来るのだが、
その歌い出し、聖子は
身体全体は後ろを向き客席を振り返りながら、
つまり身体を捻りながら軽々と、
『(聖子)ふりむかな・ハハーいーでー』
と歌うのだ。← バケモノ ……
さて2番
『(聖子)ふりむかな・ハハーいーでー
(奈保子)お願いだ・かァァーらー
(聖・奈 以下2人で歌唱)今ね ないしょのお話なの
どうぞ むこうむいてちょうだい
これから仲良く デイトなの
ふたりで語るの ロマンスを』
主旋律を2人で交互に歌うのだが、
『(聖子)ふりむかな・ハハーいーでー』
に比べ、
『(奈保子)お願いだ・かァァーらー』
は、地のトーンがやや下がるのだ。
しかもその後聖子がフォローする
『(聖子)お願いだ・かァァーらー』
ではまたトーンが上がる。
聖子の地の声は類い稀なハイトーンであることが理解できよう。
しかも、声量のあるハイトーンなのである。
* ここでは便宜的に両者を比較しているが、
河合奈保子も声質といい音程といい抜きん出ている。
更にバストも ……… ← (//_//) セクシャル・ハラスメントな発言を致しまして、大変申し訳ございません。
4. アイドル
『ふりむか・なハハーいーでー
お願いだ・かァァーらー
いつも・腕をくみ
前を向いーて・きっとね
しあわせつかまえまーしょー』
この歌詞の『腕をくみ』に引っ掛けて、
聖子と奈保子は本当に腕を組み、
ニコニコ仲良しをアピールする。
その時、勿論積極的に寄って行くのは聖子だ。
画面の幅の中心に線を引いてみよう。
聖子が奈保子のいる向かって右側に
大きくはみ出す筈だ。
ミュージシャンのように
なりふり構わず← (//_//) 語弊あり。
歌に入り込めばいいってもんじゃない。
アイドル的な可愛さを演出しながらの
あの歌唱力なのだ。
松田聖子の歌唱力
持って生まれた声質は掛け値無しの絶品だ。
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