1. カバー曲
その当時は、カバー曲が流行っていたようでもある。
ワムのジョージ・マイケルのソロ曲である『ケアレス ウィスパー』
17歳だったジョージが、書き留めたもので、発表時にアンドリューが手を加えた。
ビルボード(Billboard)誌では、1985年2月16日付けの週間チャート、その年の年間チャートともに1位を獲得、ワム!にとっても、ジョージ・マイケルにとっても最大のヒット曲となった。
さてこの原曲を1984年10月15日、西城秀樹が 『抱きしめてジルバ』としてカバーし発売。
同年11月10日 、ほぼひと月遅れで郷ひろみが『ケアレス・ウィスパー』の題名のままカバーし発売した。
程なくフジテレビが、西城秀樹に『夜のヒットスタジオ』にて、郷ひろみと競演するという趣向を提案。
西城秀樹サイドは、
『2人とも全く同じセットを使って歌う』ことを条件に、この提案を飲んだのであった。wham!じゃなくって wow!
2. 兄貴〜
洋楽通、歌 激うまの秀樹兄貴は、
郷ひろみサイドに
「歌オンリーで勝負しようぜ。」と返答したも同然。
受けて立ったのである。
新御三家 三男、郷ひろみもよく挑んできたもんだ。
努力家だもんね。
そろそろ勝負したかった?
3. 勝負 ← (//_//) … という感じでいい?
勿論先に歌ったのは秀樹だ。
ひろみの歌唱を聴かずして歌っちゃう。
ま、お互い同士、聴き合ってもブレないんだろうけれど、
こういうのは上手い方が先ね。
「うぉううぉううぉー ほぉ・ほーぉー」
深みのある声で歌い出したところでもう秀樹に軍配。← いえ、決して勝負ではありません。
秀樹の歌唱は初期から後期までずっと全盛って感じだけれど、
この時こそ全盛?と思わせるような艶のある 「うぉううぉううぉー」
元々、ヘイ! とか イェイ! とか ああー‼︎ とか得意だものね。
4. Bメロ
こっからが凄い。
ポケットに突っ込んでいた秀樹兄貴の黄金の右手が、いよいよ顔の横まで上げられる。
「Tonight ・なにもかも ・信じられ・ないのさ
Ladyー 秋の街をー ひとり歩いて行くーのかー
愛されて・愛して・なにが・まだ足りないー」
秀樹兄貴、肩でリズムを取りながら、
抜群のリズム感でぐいぐいパンチを効かせて歌う。
このパンチの効かせ方が上手くて上手くてこっちも乗ってきちゃうね。
そうして長い溜息のように
「Ha…(I cannot feel so cool,Please stay)」
パンチを効かせた後にこれをやられると参るよ〜。セクシーだ。
「抱きよーせて Dance again
わ・る・い 夢ーなのか ふさいだキースはー こおーりのよおーさー
色褪せた Jitterbug か・え・らないー 夜に
おまえを抱きながら やるせなく ジールーバー」
サビから乗っちゃって流れるようにここまできちゃう。完璧 ……
「わ・る・い」の次、
「夢ー」辺りで若干溜めて 少しずらしているみたい。
こういう短めの溜めをポイントにさり気なく入れるとムーディになるんだなぁ…… なんて、改めて兄貴テクに酔いしれる。
兄貴特有の「ハ」に近いもうひと色の声も入れ、更にムーディ
目をスッと閉じて見せてから
(Stay with me…)
(Stay with me…)
女性の溜息と秀樹の溜息とが交錯するように歌い終える。
いい夢見させてもらったぜ。← (//_//) 一体どおいう立場から言ってるのか?私?