1. 夏目漱石
大正時代、貴乃花のような男の出現と行く末とを
描き切った人物がいる。
明治の文豪、夏目漱石である。
朝日新聞に掲載された「こころ」の中に、
その人物は「K」というイニシャルで現れる。
貴乃花が某整体師に洗脳されたように、
Kも自身で作り上げた哲学というか、信仰に近いものを大切にしている。
いわば自身で自身を洗脳しているようなものだ。
貴乃花もKも寡黙で、
饒舌に語ることは習慣としていない。
何よりも自分の信じた道を頑固に一徹に貫き通す。
Kはある意味貴乃花より酷くて、
医学部に進学すると偽って哲学科に入っている。
それでいて、自身の道には反していないので、
悪びれる様子もない。
こんな男が側にいたら窮屈だ。
鬱陶しい。
ある種のコミ障まで抱えているのだからネ。
案の定、Kも貴乃花もなかなか理解者を得られない。
2. 理解者
貴乃花に話を絞ろう。
貴乃花には、
北の湖、千代の富士という理解者が存在した。
両名とも名横綱として名高い。
北の湖は元々、
情が深く、懐が広く、
人望を集めやすい人格の持ち主であったらしい。
それをもってして尚、3名の共通点は、
生涯「ガチンコ勝負(相撲)を貫いた。」という点だ。
それは当たり前のことであり、また誇りでもあったろう。
あの巨体同士がガツンと当たる。
凄い力で回しを取る。
相手の巨体を寄り切るか、投げるか。
毎日が、
相手に押されちゃならないガチンコ勝負の連続であった。
3. 故人
貴乃花がどんなに偏屈であろうとも頑迷であろうとも、
正すところは正して、
そうして付き合っていかなくてはならない。
何故なら、
貴乃花という名横綱と
同時代に巡り合わせた運命だからだ。
少々癖のある生徒を
クラスから追い出すことによって、
めでたしめでたしとすることはできなかろう。
そういう生徒が混ざってこそのクラスだ。醍醐味だ。
そういう子に限って行事で大活躍したりする。← (//_//) 話題が相撲だけに〜 ← (//_//) 今回初ダジャレじゃなぁい?← (//_//) 私も必死よ〜。
北の湖、千代の富士が故人になるや否や、
貴乃花外しが始まるのは、
狭量としか言いようがない。
4. 行く末
冒頭で語ったKも貴乃花も、
最後は自分の住むべき精神世界を失う。
Kは自分の信念から外れたが為に、
貴乃花は自分の信念を貫いたが為に。
そうしてKは自死を選ぶ。
今年8月21日 、
貴乃花は秋田県秋田市の夏巡業中に救急車で病院に搬送されている。
痙攣があったという。
意識は暫くして回復した。
この出来事を甘く見ない方が良いと私は思う。
貴乃花は、心身ともにどのような状態にあるのか。
今年は、
惜しまれる人物の訃報を多く聞き過ぎているだけにー。
ご拝読、どうもありがとうございました。
この2回にわたる文章は私見に依るものですので、
どうかご了承くださいませ。
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