1. 心臓循環器科
きょうもまた
ホームにいる92歳の祖父に
ペースメーカーの検査を受けさせる為に
大きな病院に連れて行きました。
89歳の祖母も一緒に行きました。
そうしたら途中で祖父が便をしてしまったのです。
そういう際の打ち合わせも事前にしておいたのですけれど、
実際にそうなってみると、
病院には看護師さんのみで
介護士さんが常駐していらっしゃらないので、
驚くほど手間取ってしまいました。
最終的には、
内科のいかにも優しそうな看護師さんが
取り替えてくださいました。
2. 祖母
私は話がまとまるまでの間
祖父に付き添っていました。
祖父からは、
強い便の臭いがしていました。
それでも、
祖父が帰宅したら、
これは私の役目になるので、
嗅いでいる内に慣れるものかな、なんて思いながら…
慣れませんでしたけれど
ふと祖母が
「これが歳を取るってことなのね。」と言いました。
「私もそうなるわ。生き物だもの。」と私。
私はいつまでも20歳のような気持ちでいます。
祖母も心の年齢はずっと若いはずです。
歳を取るということは、
自分の下の始末もできなくなること。
89歳の祖母は初めて気が付いたのでした。
3. 下の世話
お家への帰りがけ、祖母は
「おじいちゃんはあそこで見て貰おうよ。」と言いました。
私は祖父の誤嚥の心配も知っていたので、
完全な帰宅は無理かもしれないとは感じていました。
けれど祖母の言葉に、
祖父の下の世話をしなくてよいことに
確かな安堵を覚えたのでした。
それと同時に身勝手な不安も頭をもたげます。
それじゃあ私自身の下の始末は誰にして貰うの?
順送りのものを避けていたら ……
世界はうまく回らない。
どうしよう。
どうしよう。
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