1. 凋落
ジャニーズ事務所内で起こったスタッフ間の確執に端を発したSMAPの解散。
案の定、翌年2017年の元SMAPの凋落振りは激しかった。
いわゆる離脱組は、新天地での開放感を強調する姿が報道されたが、元SMAPからの解放 ……… やっぱりSMAPを引き摺っている。
離脱組が試みたジャニーズでは禁断のSNSの利用。…… SMAP時代にはできなかった。…… これも敵は元SMAPだ。
涙を流してみせたり、今だから語れる真実を口にしてみせたり、解散した後もSMAPの黒い影を背負い続けていた。
表面上は吹っ切れたように見せ、心中でもそう思い込もうとする。
その姿には、見るに忍びないものがあった。
中居くんも地味に暮らしているね。
キムタクに至っては「裏切り者」の刻印がくっきりと焼き付いてしまった。
長年王座に君臨し続けたリバウンドもあり、
頂点からどん底へと、ジェットコースターも及ばぬ急降下だ。
精神を病んでしまうのではないかと本気で心配している。
2. 要因
凋落の要因は、
勿論ジャニーズ事務所の運営のお粗末さにある。
スタッフ同士がいがみ合った末に、
物別れの道連れとしてSMAPを引き裂いたのだからー。
そうして例によっての、
ジャニーズ事務所から脱退した者に対する
徹底した芸能界からの締め出し行為。
毎度目にする理不尽な仕打ちである。
しかし今回いつもと異なるのは、
残留組への風当たりも強いということだ。
残留組すらいかにしても這い上がってこられない。
SMAPは解散コンサートを行なっていない。
紅白歌合戦への出場もなかった。
つまり、彼らは解散という明確な区切りを持てずに終わった。
それは、ファン達への感謝の気持ちを伝える機会を永久に失ったことを意味する。
彼らの凋落の要因は、実は全てここにあるのではないか?
3. 安室奈美恵
一方で12月19日、
安室奈美恵が「紅白歌合戦」への出場を発表した。
その決断の裏には、年末になってNHKが放映した「安室奈美恵の軌跡」を綴った番組に対し、視聴者の反応が薄かったという要因がありそうだ。
「私はアーティストよ。演歌歌手じゃあるまいし、TVを通じて『お茶の間の皆様さようなら〜!』なんて私の趣味じゃない。」
当初 安室はこう思っていたのかもしれない。
ライブに足を運び身近に接するファンは、いかにも安室の胸に迫るだろう。
しかし、安室を世に知らしめ育てたのはTVである。TVの向こうにはアイドル安室を支えた大勢のファン達がいる。
「紅白歌合戦」に出ないということは、そのファン達を無視し否定することになる。
直前に放映されたドキュメンタリーの不調から、安室はそうしたファン達の離反を感じ取ったのではないか?
そうして急遽、出演に転じたのではないか?
4. 紅白歌合戦
現在、音楽のジャンルが広がり、歌謡曲として1つに括ることができなくなった。
そんな中、大晦日の夜に家族揃って歌で楽しむ …… というのは大変難しい。
何時間も歌合戦が繰り広げられるけれど、
年代によって知らない歌・知っている歌が異なるし
知らない歌の方が多いのではないかな。
いや、歌のジャンルやパフォーマンスの幅が広がったが為に、「知っている歌・知らない歌」という以外に「好きな歌・嫌いな歌」という分け方も出現した。
嗜好の差も激しくなっている。
それでも紅白歌合戦は、今だに国民的な番組だ。
裏番組の、笑いを堪え切れずに尻を叩かれる様を見るのも楽しいが、その類はいつでも見られる。
番組の重みが違う。
6. 紅白歌合戦とSMAP
2016年、SMAPは紅白歌合戦に出るべきであった。
国民的なアイドルが紅白歌合戦で別れを告げる。
ベタではあるが、SMAPらしい最後で最高の舞台は、紅白歌合戦に他ならない。
そうしてそれは、オンリーワンのアイドルグループの解散を見届ける瞬間でもあった。
どんなに激しい愛憎・1年間を通じての不協和音があったとしても、最後の最後はSMAPとして国民的な歌番組をもって別れを告げる。これこそがプロというものだ。
オンリーワンと歌っているのだから、それぞれがそれぞれのSMAPのオンリーワンとして、最後となる舞台を見せれば良かったのだ。
最後のチャンスだからこそ、笑って、SMAPらしい表情を見せて、プロとしての幕引きをするべきだった。
様々な行動を通してSMAPへの愛を訴え続けたファン達。
そういうファン達への唯一であり最大の恩返しができた筈だ。
そうしてそれは、自分達の2017年へも繋がった筈だ。
( ……(//_//) と言いながら、2018年ももう終わりですけれどね。)
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