１. ギャランドゥ
「ギャランドゥ」は、１９８３年２月１日にリリースされた西城秀樹の４４枚目のシングルだ。
１０万枚を超えるセールスを記録し、
第２５回日本レコード大賞では６年連続となる金賞を受賞した。
作詞・作曲：もんたよしのり / 編曲：大谷和夫
『ギャランドゥ』は、秀樹の歌手人生の中でも、まことに様々な事情や思いが込められた楽曲である。
先ずは、秀樹が１９７２年のデビュー以来所属し続けた芸映プロダクションを円満退社した後の、１発目に発売した楽曲である、ということ。
（※ 注：この円満退社は秀樹を更に大きく育てようとする青木伸樹社長の提案によるもので、秀樹は１９８３年に独立。『アースコーポレーション』を設立する。以下、秀樹の言。
〈前の会社の社長が言ってくれたんですよ。『旅をしろ。30代、40代とどうせ男はますます大変になる。今からその苦労することはいいことだから、勉強しろ』って〉（週刊明星1983年9月22、29日合併号）青木氏も、
〈“独立”じゃなくて“ノレン分け”なんだ〉（週刊大衆1983年6月6日号）と語っている。
因みに秀樹は、３代目青木伸樹社長が初めて手掛けたアイドルであり、育て上げた大スターであった。）
そうして本作リリースに際し、秀樹はその１ヶ月程前に散髪。
デビュー以来初めて耳を出すほどサイドを短くしたのである。
西城秀樹２８歳。
３０代を目前にして、期するものはあり過ぎる程あったと言ってよかろう。
⤴︎ (//_//) 以上、重要事項満載で赤字連発になってしまったわ。← (∂_∂)@/「なな猿🐵くんにしては珍しく調べているのがいささか煩わしい ……。」… @(//_//)@ 空耳？
作詞・作曲をもんたよしのりが担当したのも異色。
このメッチャカッコいいアップテンポの曲は、
いつかは語らねばならない … そういう位置に置かれた曲なのだ。
「ギャランドゥ」とはもんたよしのりの造語で、
= 「ギャル アンド ドゥ」 = 「（男性に対し）魅力と自信に満ちた挑発的な女性」を意味する。
「へそ毛のこと」などと詰まらんことを言っている輩は、
即 切腹したまえ。← (//_//) 怖いわ〜 私が言ったの〜？← おとぼけ。
２. 女
ツーチャーチャッ・ジャジャジャジャジャッジャン
「く・や・し・い・けれど・お・ま・え・に・むちゅう
ギャランドゥ ギャランドゥ
かなり激しい前奏後、こんな風にガガガッと歌い出す。← (//_//) かっけー！
さてさて、過去において、
指噛む女 … 『ブーメランストリート』『ボタンを外せ』
氷の女 … 『炎』
占う女 … 『ジプシー』
と、多種多様な魅力的であり且つ癖の強い女を相手にして来た秀樹なのだが、
今回はなんと『難攻不落の女』← ∑(ﾟДﾟ) ギョエ〜‼︎ ← (//_//) 思わず …
なんてったって『ギャランドゥ』の１番は全て、その女の存在感を語ることで歌詞が尽きてしまうのだから。
「はじけるドレスの」
で、腰をリズムに合わせ前後させた後、
「すそ」
で一回転させる。
「愛をちらつかせてーぇー」
で手をチラチラチラと振るしぐさ。← (//_//) 思わせぶりな〜
「男ーのーしーせん集めては・
おまえはーぁ⤴︎ 光ーるー」← (//_//) くっ！
自身の魅力を熟知した上で、そそるようなダンスでもって自分に向けられる男の視線を楽しむ女。
そのくらいに今回の女はエグいのだ。← (//_//) 秀樹くん、もう帰ろ〜よ〜
３. 間奏 ( ダンス )
この『ギャランドゥ』で圧巻なのは、
先ずはこの間奏ダンス。
歌唱部分の激しい高速ダンスに挟まれて、
「ハァ」というため息の後、
ここだけスローダンスに切り替わる。
目を閉じたまま
右腕を高く上げ、
左腕もすぅっと上げて行き、
ゆっくりと腰をくねらす。← (//_//) 悶絶死しないように要注意〜
これは女のダンスシーンだろうね。
秀樹は男性も女性も踊り歌えるから迷ったんだけれど、
タイトルが『ギャランドゥ = 女性 』なのだから、
彼女の悩殺ぶりを再現しているのだろう。← (T-T) 悩ましく踊りすぎ〜
勿論、男（秀樹）登場ダンスと捉えても良いと思います。
４. 男
男として自立を遂げた秀樹の登場だ。← 最強カード召喚！← (//_//) 出したくないけど ……
「一夜限りの・恋でもいいさ
ギャランドゥ ギャランドゥ」
「（みんなが俺に言うぜ・あいつにゃ近づくなぁとぉー）
走りー出ーした恋の汽車は
止まりゃーぁ・しないぜー」
「狙あったぁおーとこ落としてく
ギャランドゥ ギャランドゥ」
承知の上で勝負に乗る秀樹
乗らずにはいられない程惹かれてしまったからだ。
だが、下馬評でも秀樹が不利だ。
相手は百戦錬磨のギャランドゥなのだからー。
…… というところでこの楽曲は終わる。
これ程無回答な終わり方も、シングルカットでは例を見ない。
５. もんたよしのり
今回、もんたよしのりが歌う『ギャランドゥ』も聴いてみたが、
もんたは
「ギャランドゥ」と普通に歌っていた。むしろ ⤵︎ 落とし気味。
「ギャランド⤴︎ゥ」と跳ね上げるのは、
秀樹ならではの歌唱テクである。
６. ２つ目の圧巻ダンス
『ギャランドゥ』の２番にＢメロが入る。
その直前、激しい振り付けから１回転して間髪入れず
「真っ赤なくちびるがぁ キラリと光るたびぃ」
って息も切らさず歌うのだ。
フィギュアスケートで言ったらラスト寸前の４回転フリップといったところか。
出来栄え点５クラスで
演技終盤なので全てが２倍されるという大技だ。← (//_//) …… ってことです。
私はこの『ギャランドゥ』を以って、
秀樹がここまで飛んだり跳ねたりやるのは終了なのかな、
とふと思った。
さて、
そんな聞きどころ見どころ満載の『ギャランドゥ』
大切なのは、
秀樹が女の登場を楽しみながら歌っているということだ。
そうして、自信に満ちた挑戦的な目で歌い終えるということ。
クイーンとジョーカーではジョーカーが勝つんだよ（笑）
行ってみよう！どうぞ！
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