腕を骨折したまま歌った『この愛のときめき』はマイクアクションを見せどころとする楽曲であった。この不運を豊かなアレンジで乗り切る秀樹をご紹介します。
1. 1972年 ー 1975年
1972年 ー 1975年の秀樹の楽曲は大きく3つに分類される。
① アイドル(秀樹ver. )型楽曲:キャッチーな振り付けと男っぽさ・セクシーさでもって、全ての女性を虜にする楽曲群。
② 群を抜く劇場型楽曲:歌詞中の人物に憑依しつつ、切迫した状況下にあっても揺るがない真摯な愛を激しく歌い上げる楽曲群。
③ 乗り乗りロックンロール型楽曲:秀樹のワル部分を垣間見せながら、ハイテンポでグイグイ歌い、カッコいいダンスでも魅了し倒す楽曲群。
@(//_//)@b あなたはどれを選びますか?← 選べる訳がないやろー!
2. あかのたちお
さて本日の『この愛のときめき』だが、
上記 ①の要素が強いが、秀樹の歌い方によって② もしくは ③ の要素も加わり得るという、中庸的な位置にある楽曲といえる。
『この愛のときめき』は、1975年2月25日にリリースされた12枚目のシングルである。秀樹19歳。
作詞:安井かずみ / 作曲:あかのたちお
実は秀樹、
この1曲前にリリースしていた『涙と友情』は好きでなかったそうで、
わざと遅刻して歌わなかったという逸話まで持っている。← @(-_-)@ 西城くん、遅刻申請書にサインなさい。日付けと「なな猿🐵くんへ」って入れて。← 魂胆見え見え w
そしてこのいわく付きの『涙と友情』を作曲したのも、このあかのたちお氏であった。
続く『この愛のときめき』に至っては、リリースする直前、『寺内貫太郎一家』の収録中に秀樹が左腕を骨折するというアクシデントにも見舞われている。ギプスをした腕を肩から吊って歌うなど、痛々しい姿が大半を占めることにー。
あかのたちおが作曲すれば何かが起こる!… と感じる程に、秀樹との相性があまり良くない彼。彼が作曲した『この愛のときめき』に俄然ときめく猿🐵くんであったw ← この詮索好きな性格がね。
※ 因みに『この愛のときめき』は、レコード大賞候補のノミネート曲にもなった佳曲である。あかのたちお氏の名誉のために〜 w
3. 秀樹アレンジ
怪我をしていた左腕が使えない、という要因が最も大きかったと思う。
それから上記したように、中庸的な要素を持つ楽曲であるということもあったろう。
その特徴を生かし、秀樹は『この愛のときめき』に秀樹テクを注ぎ込み、様々なアレンジを加えながら披露しているのだ。
A 王子ヴァージョン
♩どーんなふうにー どーんなふうにー♩
前奏に乗せて、軽やかな女性歌唱
「じぃっと・むねにたーめたーおもーいがー
あーなーたをー 追いーかけーるー 」
目を閉じて歌い出す秀樹← 堪まら〜ん。
そうして目を閉じたまま曲に乗せて表情を作っていく、その表情がセクスィ過ぎるのだよ〜 ← U^ェ^U わおぉーん ← 堪まらず吠え出す(秀樹の)愛犬ロッキーw
人は通常は目を開けているものだから
閉じられるとドキッとするよね。
それにキスする時って目を閉じるじゃない?
そういう意味合いからもセクスィな吸引力を感じずにはいられない。
2番
「わざとーよこむいーたりー 」
では目を閉じたまま横を向く。
秀樹の鼻先や口先はツンとしているものだから、
今度は品の良い横顔披露となる。← @(//_//)@ 日本人離れ〜。貴族か?と見まごうばかり〜。
…… と思っていたら、歌い終わりに綺麗な王子様お辞儀をするのだ。
交差させて余りある長〜い脚
右腕を優雅に体の前に持ってきて
深々と一礼。
西城貴族、秀樹王子と称して偽りなし。
⤵︎ @(//_//)@ こちら秀樹王子 ver. です。
誰しもが『スタンドマイクになりたい…。』と思われるはず。
私は控えめに、秀樹がジャケットに付けているコサージュで…… w
西城秀樹 この愛のときめき(1975)
B アイドルヴァージョン
アイドルヴァージョン、行きまっせー♩
ジャジャジャ・ジャジャジャ・ジャジャジャジャーンと高まる間奏と共にサビ
「どーんな風にー あいしたーらー 」
で両手を高く上げて行き
「この恋が結ばれるー」
♩イエイ・イエイ♩〈女性歌唱〉
で、上げた両手でアクション 〈(//_//)〉← イメージ壊れるから〜
マイクをカッと蹴って倒し
「どーんな風にー あいしたーらー 」
この恋が結ばれる
イエイ・エエイ 」 ← 骨折した腕を吊りながらやっていたよ〜 ← キャッチーなマイクアクションが見せどころといえるからね。← 一生懸命さん ( 涙 )
⤵︎ @(//_//)@ アイドル ver. ですわ。
腕吊りっぱなしでもマイクアクション来ますよ〜
「この愛のときめき」H
C 乗り乗りロッカーバージョン
うっわ、来たねー。
途中からメッチャ乗り出す秀樹なのだ。
ギプス付けての歌唱に、余程ストレスを感じていたのか …
どうも完治?した様子の秀樹は
途中から歌い方もアクションもロッカー状態。← 物入れるアレじゃありませんよ @(//_//)@b ← いや勘違いされる確率は0だから ……
マイクアクションもやりたい放題。
「イエイ・エエイ」が出る前に
「イヤッホーイ!」って、
ご機嫌に股くぐりさせちゃうのだw
⤵︎ @(//_//)@ こちらはやんちゃ〜なw 乗り乗りロッカーヴァージョンです。(モノクロだよ〜❤︎)胃腸の弱い方もご覧になって wwwww
この愛のときめき 西城秀樹
4. 最高の知識と腕
不本意にも秀樹に怪我を負わせてしまったのは、作曲家が本業でいらっしゃる小林亜星(劇中では寺内貫太郎)氏であった。その小林亜星の言葉に次のようなものがある。
「みんな彼(= 西城秀樹)の歌がうまいのは知っていると思うけど、ロックミュージシャンとしても最高の知識と腕を持っていましたね。当時は売り出す方法がアイドルぐらいしかなかった時代だから。」
そうして、西城秀樹のアーティスト、ミュージシャンとしての素晴らしさをもっともっと知って貰いたい、と言葉を続ける。
いや、強烈な男の色気をまとった秀樹のアイドルオーラだって凄いことだ。アイドルの側面も秀樹は抵抗なく受け入れていたと思う。
しかし、『この愛のときめき』を歌う際に秀樹によってなされるアレンジからですら、幅広い音楽性を窺い知ることができる。
秀樹のアーティストとしての側面を、もっともっと認知させたい、と歯がゆく思う小林亜星氏の気持ちももっともだろう。
ま、一方でそういう時代であっても秀樹は、ガンガン新境地を切り開き挑戦し偉業を成し遂げていたのだから、それで充分だとも思う。
5. 秀樹王子時代へ突入
さて、この楽曲と前後して
秀樹は眩い王子時代へと突入する。
『この愛のときめき』からスタートし、
『至上の愛』・『白い教会』という3大王子様ソングが続くので乞うご期待だ。
どんなに皆さまの期待が大きくても、
その期待を必ず上回る王子ご披露となることをお約束しよう。フハハハハ。← 何者よ?
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