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お喋りなNana 生活や芸能

生活や芸能を考察・分析して得た猿知恵をお話します 🐵

【西城秀樹】世界で1番深みのある歌声の『青春の影』

チューリップの転換期に財津和夫が作った名曲『青春の影』をドラマティックに歌い上げる西城秀樹。秀樹の世界に酔いしれよう。

1.『HIDEKI SONG BOOK』


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ジャケットカバーです


『HIDEKI SONG BOOK』(ヒデキ・ソング・ブック)は、
1981年3月5日に発売
された西城秀樹の邦楽カバー・アルバム(LP)である。

下記が収録曲。
1970年代を席巻した5グループ・4ソロミュージシャンによる計10曲を収めている。
ジャンルも、フォークから和製ロック、J-POP・スペイン-POPと多岐に渡り、
多彩な歌い分けを行なっている。


これは西城秀樹が多様な音楽にアンテナを張り、
良い歌を皆に聴いて貰いたいという
一貫して持っていた興味と意思の表れであるし、


秀樹自身の表現能力が
多彩な音楽に対応できる幅広さを有していたからこそ
実現できた企画でもある。

【SIDE A】
▪︎『眠れぬ夜』
作詞・作曲:小田和正 編曲:船山基紀
オフコースのカヴァー /1975年リリース / 1980年秀樹シングルリリース
▪︎『それぞれの秋』
作詞・作曲:谷村新司 編曲:前田憲男
アリス(1980年リリース)のカヴァー
▪︎『君と歩いた青春』
作詞・作曲:伊勢正三 編曲:前田憲男
風(伊勢正三・1976年リリース)のカヴァー
▪︎『酒と泪と男と女
作詞・作曲:河島英五 編曲:前田憲男
河島英五ホモ・サピエンス(1976年リリース)のカヴァー
▪︎『哀愁トゥナイト』
作詞: 松本隆 作曲: 筒美京平 編曲: 前田憲男
桑名正博( 1977年リリース )のカヴァー / 日本語ロック


【SIDE B】
▪︎青春の影
作詞・作曲: 財津和夫 編曲: 前田憲男
チューリップ(1974年リリース)のカヴァー

▪︎『愛を止めないで』
作詞・作曲: 小田和正 編曲: 前田憲男
オフコース(1979年リリース)のカヴァー / J-POP

▪︎『題名のない愛の唄』
作詞:北山修 作曲:杉田二郎 編曲: 前田憲男
杉田二郎(1970年リリース)のカヴァー / フォーク
▪︎『抱きしめて(ABRAZAME)』
作詞:JULIO IGLESIAS 作曲:REFAEL FERRO 編曲: 前田憲男
フリオ・イグレシアス(1975年 リリース)のカヴァー / スペイン・ポップス
▪︎『おやすみ』
作詞・作曲: 井上陽水 編曲: 前田憲男
井上陽水(1973年リリース)のカヴァー / J-POP


本日はこの中から
前回に引き続きチューリップの曲である ← 好きだね〜
青春の影』by 秀樹 を聴こう ← ベストセレクトじゃんね〜 @(//_//)@ ← 田畑政治乗り移る w



2. 『青春の影


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本日は秀樹の青春写真特集です ❤︎

A. 概要


青春の影』(せいしゅんのかげ)は、1974年6月5日に発売されたチューリップの6枚目のシングルである。


『心の旅』から、しばらくアイドル路線を走っていたチューリップが、
そのイメージを払拭し、
自分達が目指していた本来の音楽に路線修正するために発表したバラードナンバー。
ボーカルもそれまでの姫野達也から財津和夫へと変更している。


そうして音楽性もPOP(& ロック)志向へと舵を切って行くのである。

B. 解釈

実はこの『青春の影』は、
別れの歌と取るか、始まりの歌と取るか、
当時解釈が二分された楽曲である。

青春の影
1番
君の心へ続く長い一本道は
いつも僕を勇気づけた
とてもとてもけわしく細い道だったけど
今君を迎えにゆこう
自分の大きな夢を追うことが
今までの僕の仕事だったけど
君を幸せにするそれこそが
これからの僕の生きるしるし


2番
愛を知ったために涙がはこばれて
君のひとみをこぼれたとき
恋のよろこびは愛のきびしさへの
かけはしにすぎないと
ただ風の中にたたずんで
君はやがてみつけていった
ただ風に涙をあずけて
君は女になっていった


大サビ
君の家へ続くあの道を
今足もとにたしかめて
今日から君はただの女
今日から僕はただの男

ア. 別れの歌


別れの歌であるという解釈の根拠は3つ挙げられる。


① 『青春の影』の『影』が持つマイナスイメージ

のっけから『影』w
タイトルからして、破局をイメージさせるのだよ〜


② 「ビートルズの『The Long And Winding Road』をモチーフにした」という財津自身の発言

かの有名な『ザ・ロング・ワインディング・ロード』では、
「長い曲がりくねった道(The long and winding road that leads to your door)』が
「彼女との恋愛を阻み閉ざすもの」として歌われている。


③ 『青春の影』2番の歌詞

最初から最後まで
彼女が泣きっ放し …… というね @(T_T)@ ← つられ〜 w

イ. 始まりの歌


対して後日、
財津和夫自らが、
「二人の関係が《恋》から《愛》に変わった。ただそれだけ」
「単純に、主人公である男の成長を歌にしてみようと思った」
「《ただの女》《ただの男》になることが確かな幸せにつながると言いたかった」


「男女が一緒になったら小市民的なカップルになってほしい、
二人だけでつつましく生きていくことを知る、
それこそが《理想の美しいカップルの姿》だと感じている。」
「平凡な幸せこそが最高だと説いた純粋な恋の歌である。」
と語っているのである。


財津がここまで丁寧に説明したのには理由があって、
当時20代だった自身の歌詞について
「もう少し上手に書いていれば
(別れていないと)理解してもらえたのかも…」
という意識があったからである。← @(//_//)@ この微妙さが最高じゃんね〜



3. 秀樹歌唱 ← ここまで辿り着くの長過ぎじゃんね〜 ← 長い一本道 w


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青春と海


さて、
圧巻の秀樹歌唱である。


チューリップが
バンド編成(ドラム・エレキギター・キーボード)で歌ったのに対し、
美しいピアノの演奏から入るストリングス編成(上記 + ピアノ・弦楽器)で歌い出し。


「君のー心ーへ続く・長いー 一本道は
いつもー僕をー勇気づけたー
とてもとてもーけわしくー・細いー道だったけど
今ー君をー迎えにゆこうー」


今回はキーも秀樹にばっちり合わせてあるので、
長いー 一本道は
細いー道だったけど
という、ガンッとキーを上げてドラマティックなファルセットが
非常に艶やか〜


少し鼻にかかった歌声から
プラスのオーラが溢れ、
「今ー君をー迎えにゆこうー」から受けるときめきに迷いはない。← @(//_//)@ こういうとこが、秀樹の歌声の凄さでありマジックなのだ。

4. 秀樹ビブラート


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美しき青春


前回は
「秀樹ファルセット」に焦点を当てたので
今回は
「秀樹ビブラート」を行こう。


この楽曲では、
サビに豊かな変化を付けた「秀樹ビブラート」を投入して来る。


1番サビ
「君をー幸せにすーる・それこーそがー
これからのー僕のー生きるしるしー


それこーそがー
で大きく歌い上げ、
安定と迫力のビブラートをかまして来るのだ、
が、


生きるしるしー
では静かな落ち着いたビブラートに変化させ
しっとりと1番を閉じて行く。


更にっ ← @-(゚д゚lll)-@ 何かっ?← 耳〜 w


2番サビ
「 ただ風にー涙を・あずーけて
君はー女にーなっていったー


「ただ風にー涙を・あずーけて
では、ビブラートを入れずにスッと切るのだ。


聴いてみると
切った空白の拍に
涙を乗せた風が吹く( イメージ ) が感じ取れる。


秀樹はビブラートがうまいだけに、
ビブラートを使わない時の効果も絶大なのである。



5. 深み


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鳩と青春 w


大サビ
「君のー家へー続くー・あの道をー
今ー足もとにーたしーかーめてー
今日から君はーただのーおーんなー
今日からー僕はーただのーおとーこー


この歌い上げが絶品なのである。
そのまんまの2人、
ただの
シンプルでなま身の男女でしかない2人、
をストレートに伝えて来る


と同時に、


ドラマティックなのだよ。


《プロポーズの為に彼女の家へ向かう》ということ以上に
生身の人間が抱くドラマを感じさせる。
まるで駆け落ちでもするかのような
《人生を歩んで行く》というドラマをー。


「平凡な生き方こそが最高の幸せである」
そうして
平凡な生き方こそ、美しくドラマ性を有している。
財津が説明しようとして語り切れなかった部分を
秀樹歌唱が見事に伝えて来る。


ひとえに
秀樹の声の持つ『深み』が、
そうさせるのだ。


名曲を
名歌唱で生かし切った
稀有な例である。


青春の影
『影』の意味するものは、
マイナスイメージではなく
『(青春の)名残り』だろうね。
始まりを告げる2人はまだ青さを残す @(//_//)@b ←よく言うね〜 ←経験値低いのにw ← 猿の尻は赤さを残す ← 余計 w


@(//_//)@ それでは行きましょう。

西城秀樹青春の影

青春の影 - 西城秀樹 / Hideki Saijo


🔻秀樹の歌うチューリップ『虹とスニーカーの頃』については ⤵︎ @(//_//)@ こちらに書かれております。
www.tatazumai.space


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