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お喋りなNana 生活や芸能

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【松田聖子】トゥルリラー♩心の旋律を奏でる『野ばらのエチュード』

風立ちぬ』のインパクトに押されがちな『野ばらのエチュード』だが、聖子の人生の岐路と重ね合わされた美しい仕上がりの楽曲である。

1. 『野ばらのエチュード


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レコードジャケットです


野ばらのエチュード』は、1982年10月にリリースされた松田聖子の11枚目のシングルである。松田聖子20歳。
作詞:松本隆 / 作曲:財津和夫


グリコ「ポッキー」のCMソングにも起用され、聖子本人も出演した撮影は、北海道の函館で行われた。


財津による作曲は、軽快なテンポで名曲の誉れ高い『夏の扉』以来5作ぶりである。
財津の談によると、この『野ばらのエチュード』の作曲に当たり、聖子の担当ディレクターである若松宗雄氏から、
「ビバルディの『四季』のような曲を作って欲しい」と依頼されたという。


財津は
「あたかも『四季』を聴いているような気持ちになれる曲ということだろう。」と解釈し、エレガントな雰囲気の楽曲作りに努めている。



2. 『四季』


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上品なムードにピッタリ


『四季』は、
バロック時代(1600年頃から1750年頃までの時期を指す。)、イタリア人のアントーニオ・ヴィヴァルディによって作曲された。


非常に整った形式を持つクラシック音楽で、
《春》《夏》《秋》《冬》の4曲は、
それぞれが3楽章から成り、
その各楽章のテンポも、第1楽章は快速、第2楽章はゆっくり、第3楽章は再び快速
という形で揃えられている。


また各曲にはソネットと呼ばれる詩が付けられており、
ソネットで詠われている《春》〜《冬》の折々の情景を
各曲の楽器
が細かく再現している。


話は戻るが
当時のアイドル達は、3ヶ月毎 ー1年間で4曲の新曲を発表していた。
まさしく「四季」折り折りに、である。


取り分け松田聖子の所属するCBSソニーは、
新曲に"季節感"を絡ませることを伝統としていた。
そこには新曲というインパクトを、季節感という鮮度に結び付けて、効果的に演出しようとする意図がくみ取れる。


1980年4月1日(聖子18歳)「裸足の季節」でデビューしてから、
※ 夏 → 秋
→ 春 → 夏 → 秋
→ 春 → 夏 → 3回目の秋が巡って来た。

※ この時聖子のシングル曲に冬の楽曲は無い。

折しも松田聖子20歳。
そうして聖子の秋の歌には、当初から旅立ちの気配が付きまとっていた。


聖子にとって秋は旅立ちの季節なのである。


…… ということで若松ディレクターは、
20歳になった松田聖子の、3年間を総括する意味で
「『四季』のような(纏まりの良い)曲」と発注したのではなかろうか。


実際に次作『秘密の花園』以降、
シングル曲では季節感が薄れ、
《天国三部作》のようなファンタジックで抽象性の高い楽曲や、
瞳はダイアモンド』『ハートのイアリング』など、より現実性の濃い楽曲が作られるようになって行く。



3. @( ˘3˘ )@トゥルリラー トゥルリラー♩


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キュート過ぎる〜


野ばらのエチュード』は、前奏が多彩にアレンジされるのだが、
ピアノから入り、
ギター、ハープで繋いで歌に入るパターンが
クラシックの音を綺麗に奏でていて最高に好きだ。
そうして ……


サビ入り
「トゥルリラー トゥルリラー」
の歌い出し。
このスキャット(意味のない音をメロディに合わせて歌うこと。声を1つの楽器として表現する手法)は、
聖子ちゃんの得意な「トゥ」から始まっていて、
ヴァイオリンの音色を模してもいるようで
最高である。


「トゥルリラー トゥルリラー かーぜーにー吹かれてー
知らなーいーまーぁちーを たーびしーてーみたーいー

トゥルリラー トゥルリラー ひーとりー静かにー
愛を見ーつーぅめーてー 20歳ーのエーチュードー」


まーぁちーを
ファルセットに入って「ーぁ」で声をひっくり返すところがまたおシャンティ

見ーつーぅめーてー
「ーぅ」で再びやってくれるのだ ← 憧れのおシャンティ歌唱 @(//_//)@ ← できない上にイメージが違っちゃっている人 w


タイトル『野ばらのエチュード
「野ばら」の花言葉は「痛みから立ち上がる」← 隆、どんだけ花言葉通なの〜
エチュード」は「練習曲」だから、


「10代で恋愛の喜び哀しみを少し味わった私は、更なる20歳の一歩を踏み出すわ。」
という、健気で前向きな歌なのだ。

4. 決心


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フワフワ衣装の襟元が新ver.


Aメロ
「あなたーしかー見えなーいのー
あおぞーらのー浮雲ーにもー
もうわたーしー ああまーよーわーないー
風がー野ーばーらー ふるわーせてーもー」


ここに「野ばら」ちゃんの成長振りが窺えるのだ。
「あなた」への愛(秋)の深まりと信頼。
特に
「風がー」からの比喩と決意は格別の美しさだ。


Aメロ'
「まだあーおいー 葡萄ーの実ー
くちびーるをー 寄せる少女ー」


ここで左手を使い優雅なポーズを作り
左頬に近付け
「寄せる少女ー」でスゥーッと離していく仕草が
もう貴族なのよ〜 できない〜 リフレイン〜 ← 文章にして ……


「葡萄」の花言葉は、「好意」・「信頼」・「思いやり」・「陶酔」← 隆〜、調べたよ〜 ← もう癖になっちゃったよ〜 @(-_-)@ ← (||_||) 態度、デカ過ぎない?


だけれど、「まだ青い葡萄」だから、熟成されるワインから連想される「陶酔」はカット。


「愛されてー ああ怯えてたー
昨日まーでーの・私みたーいー」


という風に、
「ああ怯えてたー 昨日まーでーのー私(楽曲)」へ決別を告げる流れへとなって行く。


…… という訳で、愛に向かう決意を澄み切った声で歌い上げる。



5. 20歳と郷ひろみ


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ピンクの妖精みたいな聖子ちゃん


この歌を歌っている時に、
聖子ちゃんが思い浮かべるお相手としたら、
やっぱり郷ひろみだと思うわ。


西城秀樹が過労で倒れた時に聖子ちゃんがお見舞いに来てくれて
その時秀樹は、
「ひろみはこんなに可愛い恋人がいていいよな。」って言ったんだもの。← 社交辞令よ、社交辞令!← 急に素っ気ない態度 @(¬_¬)@ 知らんわ〜


人生の岐路といってもまだ20歳だものね。


聖子ちゃんはこの2年後の22歳になった途端、
急にアイドル活動に焦りが出て来るのよね。
こんなに歌唱力があってもー。
こんなに可愛くてもー。


それでは行きましょう。
郷ひろみ27歳「まだ青い葡萄の実」… ね〜 ← 隆が書いたのよ。歌詞よ、歌詞 w

松田聖子野ばらのエチュード

松田聖子 野ばらのエチュード


🔻 同じ財津和夫氏が作曲した『夏の扉』は ⤵︎ こちらです〜♩
www.tatazumai.space


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