1. 事件の概要
10月の秋巡業の最中、鳥取市の飲食店の個室では、モンゴル出身力士達で飲み会を行っていた。その時、日馬富士が貴ノ岩に呼びかけたが、貴ノ岩は気がつかずスマートフォンをいじっていたという。そのことに日馬富士が激高したというのがことの発端である。
日馬富士は怒鳴った挙句カラオケのリモコンを投げつけ、拳で貴ノ岩の額を何度も殴ったそうだ。
殴られ続けた貴ノ岩はそれでも日馬富士をたしなめたらしい。この発言に日馬富士は「何をえらそうに」と更に激怒し、焼酎の瓶を持って殴りかかろうとしたという。( これは未遂 )
これに同行し事件と深い関わりを持つのが、白鵬である。
2. 貴乃花親方が沈黙を守る理由
それは何と言っても「話すこと」が苦手だからだろう。
貴乃花が横綱だった時代、相撲取りは強ければ強い程、寡言であることを良しとされた。
「ごっつぁんです。」
相撲取りはこの一言で充分だ。ペラペラ喋るでない、という時代であった。
現役時代の流れを汲み、貴乃花親方は「主張したいことを論理的に話すこと」が苦手であるのだろう。持って生まれた性分というものもある。
今回、相撲協会との遣り取りにおいても、文書を専らとしている。これも過去に、口八丁な親方連中に ( ← 相撲取りであってもこういう人物もいるはずだ。生まれ持っての性分によって。) 煮え湯を飲まされて来た経験があってのことではなかろうか。
3. 法治国家
我々は法治国家に住む。
暴行事件が起こった場合、警察に訴え出るのは当然のことだ。
同時にその事実は、所属する相撲協会へと伝えるべきであろう。
「ほう・れん・そう」の大原則に則って。
しかしその所属する協会が、刑事事件を訴え出ることを阻止する権力まで持っているとするならば、協会には連絡しないことだ。そういう性質を所持する協会は、法律を犯しつつ運営されている危険な組織だからだ。
野球もサッカーも、警察の手はその深部にまで及んでこそだ。
稽古での死亡事件、暴力、八百長、
相撲協会が、ここまで警察の手を撥ね退けているとするならば、それは国技と言う名の元に思い上がっているとしか言えない。
4. 他の親方連中は?
日馬富士の指導者は伊勢ヶ浜親方だ。そうして白鵬の指導者である宮城野親方は何をしている?
伊勢ヶ浜親方の日馬富士に対する権威と責任
何より宮城野親方の白鵬関に対する権威と責任を問いたい。
少なくとも貴乃花親方はしっかりこれらの指導を行っていた。
だからこそ、貴乃花親方だけは前面に出て来られる。
自らの部屋の弟子を守る為にー。