1. 羽生結弦
宇野昌磨には、
絶対王者を現実化し続ける羽生結弦と同時代に生まれた、
という宿命がある。
相手はトリプルアクセルを助走なしで跳べる、
という天才だ。← (//_//) これはもう天才だから、という理由しかないだろう。
しかし、宇野昌磨、君も天才だ。
さてここで、羽生の演じる曲目『Origin』について
これは羽生が敬愛するエフゲニー・プルシェンコ氏がかつて演じた「ニジンスキーに捧ぐ」を元にしたものだが、
そのプルシェンコがこんなことを言っている。
「結弦はもっとニジンスキーに関することをフリースケーティングに取り入れるべきだ。
彼がどんなに革新的なバレエダンサーだったかということをー。」
そこで私はふと浅田真央のことを思い出した。
彼女がラフマニノフの『鐘』を演じることになった時私は、
『あの難解なラフマニノフの曲を演じるには、真央ちゃんは素直過ぎるんじゃないかな?』と、思ったことをー。
フィギュアスケートの醍醐味であり難しさは、
演じる曲目を理解し、その背景を知り、
曲目の持つ内容やイメージをも伝えて行かなければいけない点にある。
ただ曲にスケーティングを乗せればいいという訳ではないのだ。
2. エキシビション
実は大会のフィナーレとして行われるエキシビションにおいて、
宇野昌磨は非常に魅力的なスケーティングを見せる。
平昌オリンピックのエキシビションでは、
街着そのままの格好で出てきて、
青いシャツがピラピラする度にお腹が見えて眼福だったが、← おっさんか!
使ったのは「See you again(シーユーアゲイン)」という曲で、
大人気映画「ワイルド・スピード7・スカイミッション」の主題歌である。
圧巻だったのは、
つい1週間前、NHK杯でのエキシビションでの宇野だ。
宇野は顔に赤や黒のペイントを施し、
「Great Spirit」の激しいビートに乗って、
トリプルアクセル(3回転半)を決めた。
アップテンポの曲に心地よく乗って、
羽生が指の先まで神経の行き届いた振り付けを披露するのに対し、
宇野が拳を握った振り付けで滑る姿は実は非常に目に焼き付く。
宇野昌磨の闘魂の拳だ。
3. ゲーマー
ところで宇野は極度のゲーマーだ。
1日の中でゲームに当てる時間はかなりの量と聞く。
非日常的で刺激的なアップテンポのメロディとリズムにどっぷり浸かっている宇野。
何故、スケートだけはクラシックで滑るの?
宇野には、
民族調や
ゲーム曲的な何か。
人間の本能のリズムを刻むような ← (//_//) ゲーム音楽ってそういう風に、依存症を誘うように作られているんでしょう?
アップテンポの
シンセサイザーなどで演奏した曲だ。
宇野の真の闘争心に火をつけるのだ。
負けるもんかと目をキラキラさせるようなー。
夢中で4分間を戦い抜くようなー。
宇野昌磨を芯から勢い付かせる曲目。
宇野の最高傑作と私は感じている『ブエノスアイレス午前2時』より
更に更に個性的な曲目を
宇野に与えたい。
宇野のスケーターの才能とゲーマーの才能の両局面を
ぶつけられるような曲と演目。
以上、
何だか他愛もないことを書いているようで、
1人の人間の才能なんて限られたものだから、
全才能を1点に集中させるという戦略は、
意外と効を奏するかもしれない、とも思っている。
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