１. 咲姉ちゃん
朝ドラ「まんぷく」に出てくる咲姉ちゃんとは、
内田有紀が演じる福子の１番上の姉である。
（因みに、福子のすぐ上の姉は克子姉ちゃん）
この咲姉ちゃんは、
なんと放送開始間もなく、
第１１話において
肺結核で亡くなるのである。
そうしてその後はずっとあの世の人として、
福子や母 鈴の枕元に現われるのだ。
これは設定として非常にユニークだ。
そうしてユニークが故に、
咲姉ちゃんには重要な役割が割り振られているに違いない。
きょうは咲姉ちゃんが果たす役割について
考察して行こう。
２. 咲姉ちゃんの役割
① 癒しの役割
＊ 咲はいつも優しい微笑みを浮かべながら登場する。
それを迎える福子も鈴も
驚きながらも嬉しそうである。
咲は現実世界で
みんなが追い詰められ苦しい状態にある時に出てくる。
内田有紀の美しさと相まって、
家族のそして視聴者の心に
癒しを与えるのが先ず基本的な効果であろう。
また、咲を演じる内田有紀自身が次のように語っている。
「福子のところに出てくるときは
福子の思いが形になった『咲姉ちゃん』なので、
福子が潜在意識で望んでいることを言っているような気がする。
一方で、鈴さんの夢枕に立つときは、
鈴が心の中で言いたいことを代弁している感じです。
夢を見る人物の思いを映す鏡のような役柄になればと思っております」
② 福子や鈴の心中を代弁する役割
既に亡くなって２０年が経過。２月１９日放送の第１１７回では
売れ行きが伸び悩む『まんぷくラーメン』の状況に、
鈴の夢枕では、
「そもそもこれは、ラーメンって言うてええんかしら。
屋台のラーメンとは全然違うでしょ。
麺は縮れてるし、ネギもシナチクもチャーシューも入ってない」と、
『まんぷくラーメン』完全否定。
ところが３日後の第１２０回では、
福子の夢の中に登場。
福子に、鈴の夢枕でまんぷくラーメンに“ダメ出し”したことを指摘されると
「あれはお母さんがそう思てただけよ」と、またニッコリ。
爽やかに真逆のことを言ってみせ、
それぞれの気持ちを代弁する。
３. 最も重要な咲姉ちゃんの役割
しかし、この第１２０回で、
咲姉ちゃんはやらかしてしまうのである。
福子を励ました後、咲は、
「私は生卵を落として食べるの」と、
衝撃のセリフを口にー。
そうして実際に卵を落として
『まんぷくラーメン』を口にするのである。
咲姉ちゃん、１番美味しいとこを持ってったー。
『チキンラーメン』に卵を落として食べるのは、
今から４１年前にCMで登場して広まった。
新発売のチキンラーメンには
卵を受け止める為に、
麺の中央に窪みまでできていた。
「チキンラーメン」と言えば卵を落とす、だ。
この大発明を
咲姉ちゃんがしちゃうなんてー。
③ 「まんぷくラーメン」が「チキンラーメン」であることを視聴者に知らせる役割
いや、放送しているのは天下のNHK。
間違っても商品名は口に出せない。
…… とすると、
咲がチキンラーメンの特徴（卵とよく合う）を示すことによって
「まんぷくラーメン = チキンラーメンよ。」と
公示したことになるまいか。
…… となると、
この役割は非常に大きい。
この役割の為に咲が登場し続けていた、と言っても過言ではない。
４. まんぷくヌードル
さて現在ドラマは４９年前にできた
『まんぷくヌードル』の完成に向けて
邁進中である。
これは = 『カップヌードル』のことだ。
ここでまた咲が出て来て、
「カップに入ったヌードルやなんて！」とでも言ってくれれば、
咲の ③ の役割はより明確になる。
でも、でもでも
咲姉ちゃん、
「役割は終えました。（ニッコリ）」なんて
消えちゃわないでね。
最終回まで夢枕に立ってよ。← (//_//) また 無理なお願いを ……
(//_//)/ ではでは〜 ❤︎
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