振り付け
昭和の時代、歌謡曲に振り付けが登場した。
「決めどころで、印象的な振りを付ければいいんですよ。」と、
西城秀樹の演出全体に関わり、特に秀樹の振り付けを考えていらした一の宮はじめ氏は語る。
当初、新御三家の中で個性を明確化できないでいた秀樹は、
３曲目のシングル『チャンスは１度』から
振り付けによって《ワイルドな１７歳》を全面に押し出して行くことになる。← (//_//) セクシーさも、カッコよさも、爽やかさも …… くどくど
小学生層
秀樹というと、
「ヒデキ〜‼️」と絶叫する、若い女性のファン層を思い浮かべがちだが、
秀樹の特筆すべき点は、
あの新御三家の中で、
小学生層にも絶大な人気を誇っていた！という点だ。← (//_//) ちびまる子ちゃんのお姉さん（小６）も熱狂的なファンだよ〜！
少子高齢化が恐ろしい速さで進み、すっごく少ない現代の小学生たち。
空き地もなくゲームにいそしみ、
中学校受験の為に塾に通う
少数派となった小学生たち。
引き換え、塾にも無縁な昭和の小学生たちはアホ全開だった。← (//_//) 失礼〜
小学生たちは迫力があった。
わんさかいた。
ギャングエイジになると下校後はおもてを占拠し遊び回った。
ピンポンダッシュで無邪気に全力疾走する絶対的多数派世代だ！
だからこそこの時代、小学生たちの心を鷲掴みにすることは巷間にも大きな影響を及ぼした。
彼らはお化け番組『８時だよ！全員集合！』（平均視聴率 27.３% 最高視聴率 50.５%）を観てから就寝する。
小学生たちは一大勢力であり、『８時だよ！全員集合！』を旗印に一大文化を築いていたのだ。
秀樹の振り付け１
『情熱の嵐』
「君が・望むなら [ヒデキー！] 」
この [ ヒデキー！] のレスポンスのところで秀樹は、ファンに向かってスッと腕を伸ばし、手を鷲掴みにするような形にして２回ひねるのだ。
「これはドアを回す仕草ね。」と前述の一の宮氏。
『激しい恋』
「やめろと言われても・
いまでは遅すぎる・ 」
一の宮氏「これは足に手を置いて近所の奥さん方を眺めていたらね。奥さん方２人が挨拶代わりに手を上げた場面。」← (//_//) ズギュ〜ン❗️って撃ち抜かれたのよ私、「あら〜、奥さん！」に ……
振り付けの発想元はともかく、
これは小学生どもが真似するでしょー‼️
(//_//) 私だって男子だったら絶対真似したよー！ ウズウズ。
勿論彼らはかっこよくて真似するんだよ。
だけれど、かっこいい以外にももの凄くキャッチーなのだ。
そうしてこれこそが、秀樹アクションの凄さなのだ。
秀樹の振り付け２
大ヒット ロングランCM
「ハウスバーモントカレーだよー ♩
「［ほっぺたペチペチ！］秀樹！感激！」
この［ほっぺたペチペチ！］は秀樹自身が発想したそうだ。← (T-T) 可愛くって「なな！感激！」← (//_//) やめなさいっ！
『Y M C A』
「ワーイ・エムシエ・」
この時秀樹は頭上で大きく、Y・M・Ｃ・Ａの文字を両腕で描く。← (//_//) メッチャ有名で今更ですが〜
この時「Ａ」を描いた後、
間奏に合わせて両腕を胸の前で真横に重ね合わせるのが当初の振り付けであったらしい。← Ａ の横棒の意味ね〜
ところが秀樹はそうしなかった。
それを真似ると、踊るファン同士の肘がぶつかり合ってしまうからだ。
秀樹〜 ありがとう〜 (T_T) ← ボロ泣き〜
このように秀樹は、
自ら動作を考え、
時には修正を加えるようになるまで成長して行く。
歌番組でのエピソード
時代は『夜のヒットスタジオ』と『ザ・ベストテン』という２大歌謡番組を抱えていた。
その『夜の 〜 』で司会の井上順が、ぐいっと身体を反らせて
「『炎』のこのポーズ、小学生たちに流行っているんですよね。」と発言している。
後発の『ザ・ベストテン』でもやはり黒柳徹子が、
「秀樹さんの『ブーツを脱いで朝食を』のライターを点けるところがあるでしょう？やっぱり火は危ないですからね。」と秀樹にふって、秀樹自身から、
「僕も止めるから、君たちも止めようね。」とした、大人としての注意喚起発言が放映された。
………… 小学生たちよ。
(//_//) いつまで真似してんだーっ‼️
それだけ秀樹のアクションはエンターテイメントなんだよね。
凄いんだよね。
かっこいいんだよね。
秀樹の本気
いつも本気なんだけれど、
時に真似できないくらいの本気のアップテンポで踊る。← (//_//) いや実際は、ファン達は全ての振りを再現できてはいないのだが ………
『エンドレス・サマー』
『眠れぬ夜』
…… なんてほとんど振り付けないんだけれど、
曲と曲の合間で、いきなりグワッと背筋任せに後ろに反るのなんか、良いね〜
秀樹のワイルドでセクシーなアクションは最高だ。
秀樹兄貴には、年代を問わず魅了されたものだった。
ハウスバーモントカレーのCM。８年間分、１８本入っています。← (//_//) 覚悟っ
※ この記事は2019年６月７日に放映された『武田鉄矢の昭和は輝いていた』を元に加筆したものです。末筆ながら、放映して下さったテレビ東京様に感謝の気持ちをお伝えするとともに、日本歌謡界に偉大な足跡を残した西城秀樹さんの特集番組が末永く組まれることを、切に願います。
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