1. 西城秀樹
追悼コーナーはありませんでしたね。
まあ、「平成最後の〜 」と銘打っているからね。
秀樹は昭和の歌手ですし、
「追悼」は番組の趣旨に合わないのでしょう。
さて、私、秀樹の為に、
(//_//) 紅白歌合戦を最初っから最後まで見ました。
私の場合、
TVの視聴は30分が限界なのですけれど、
大晦日の日は何時間見たのかしら?
きょうは目眩グラグラで、
椅子に座ろうとして
そのままストーンと
床に落ちちゃうというね。
目眩の為、物のある所の目星がうまく付けられません。
… で、白組ぶっちぎりの熱唱が、
米津玄師。
2. レコード大賞
昔々、
レコード大賞がチョモランマのような権威を持っていた頃だったら、
レコード大賞は満場一致で米津玄師だ。
昨年1番の大ヒット曲。← youtube 再生回数もぶっちぎり。
硬軟使い分ける歌のうまさ
歌詞のこなし方
死に直面した人間の心を歌い上げる声は、
まるで高校の文化祭で聞こえて来るようなピュアな声質だ。← (//_//) テクニックや解釈は別次元にいるけれどね。
けれども彼はyoutube中心だからね〜(笑)
TVには出て来ない。
3. 死
ところが出てきたのだ。
紅白歌合戦も凄〜く後ろの順番、
地元徳島の蝋燭が無数に揺らめく美術館の中、
さらに奥の扉がバッと開くと、
米津玄師。← 神降臨!木霊みたいな佇まい。森に住んでいるんだね?← 無茶な決めつけw
『lemon』
作詞・作曲 米津玄師
歌・米津玄師、
「死」に直面した人間の心を歌う。
『夢なぁらば・どぉれほどよかったぁでしょう
未だぁにぃ・あなたぁのことをゆめぇにみるぅ』
『戻らぁない・しぃあわせぇがあることをぉ
最後ぉに・あなたぁが・教えぇてくれたぁ』
各小節の頭に、
死というものだけが持つ完璧なる遮断性。
その前に立ち尽くすしかない残された人間の
辛さ・悔い・悲しみが
静かに歌われる。
米津玄師はこの楽曲を制作している最中に、
最愛のお祖父様を亡くされたと言う。
彼は死に直面し、
そうして残されてしまう人間の気持ちを知っている。
*『あの日の悲ーしみさえ あの日の苦ーしみさえ
そのすべてをー愛ーしてた あなーたーとともにー』
去ってしまった人と共に過ごした過去が
走馬灯のように蘇る
既に悲しみや憎しみは超越しているよ。
何故ならあなたと過ごした日々だから。
その全てが愛おしい日々
最期まで去りゆく人を愛す。そして愛される。
*『胸に残ーりー離ーれない 苦いレモーンの匂いー
雨がー降り止むまではー帰れないー
今でーもあなたはわたしのひかーりー』
ここは暗喩だ。
私達を隔て2度と再会を許さない「死」は、
『苦いレモンの匂い』なんだ。
気持ちの整理がつくまで
『あめが降り止むまでは』
私は自分を取り戻せない
『帰れない』
でもあなたのことは忘れない
『あなたはわたしの光』だから。
4. 熱唱
2番に入り
ヴァイオリンの音色が印象的なBメロが終わると、
彼の熱唱が最高潮を迎える。
* の部分がもう1度繰り返され、
『光』となって留まる『死者』の永遠性は更に強調される。
見事だった。
『死』とはそういうものなんだろうと思った。
百聞は一見に如かずだ。
youtubeで何回も繰り返して聞いては
腑に落ちたようなつもりでいたけれど、
米津玄師が私たちと時を共有し
目の前で歌ってくれたら、
初めて1つの現実が身に染みて
涙がこぼれた。
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