1. ジャンプの種類
平昌オリンピックも近付いて来ましたので、フィギュアスケートにおけるジャンプの種類とそれぞれの特徴についてご説明しましょう。
「アクセル」エッジを使い前向きにジャンプします。アクセルとは、半回転するということです。
「ループ」右足で滑ってきて、左足を上げて右足のエッジ(つま先でリンクを蹴らない)で離陸し反時計回りに飛ぶジャンプです。なのでジャンプが背中から始まるように見えます。
「サルコウ」は逆に、左足で滑ってきて、右足を上げて、左足のエッジ(つま先でリンクを蹴らない)で離陸します。
「ループ」連続ジャンプの2回目に飛ぶジャンプです。着氷して、そのままの右足で2つ目のジャンプを飛べば、そのジャンプが、先ほど説明した「ループ」です。
「トウループ」連続ジャンプの2回目に飛ぶジャンプです。着氷後すぐに、反対の足のつま先でリンクを蹴ってジャンプすれば、それが「トウループ」です。
「ルッツ」ルッツは「左足外側エッジ」に体重を乗せて滑走をして、つま先でジャンプします。
英語の「J」のような時計回りの弧を描きながら滑走してきたのに、ジャンプするのは反時計回りという訳です。
「フリップ」フリップは「左足内側エッジ」に体重を乗せて滑走をして、つま先でジャンプします。平仮名の「し」のような反時計回りの弧を描きながら滑走してきて、その力を利用して反時計回りに回るんです。
皆さ〜ん、これら7つのジャンプの違い、分かりましたか〜?
2. いつの間に?
…… 上記第1章を真面目に読んでいっぺんで理解できた君。…… 君は偉いよ。平昌オリンピックはTVではなく是非、観客席最前列で観るべきだ。
いやいや最近、TV解説の方が「四回転ルッツ !…… そしてぇ〜、四回転サルコウ … ダブルループ、決まりました!」などと言われる度に、
「???… とにかく良かった!」などと反応している視聴者が多いのではなかろうか?
いつの間にフィギュア、こんな重箱の隅をつついたような小分けがされるようになったのであろう?
3. キム・ヨナ
君だよ、君。キム・ヨナくん。犯人はキムだ! … じゃなくって君だ!← ダジャレを言うのはダレじゃ〜?
いいや、とにかくキム・ヨナ。
キム・ヨナとは不思議な選手で、オリンピックの時には浅田真央ちゃんのライバルと知りながらも好きだった。
『失敗して〜 ( ← 悪い視聴態度 )』などと思いながらも、その完璧な滑りに酔いしれたものだった。
ところが、オリンピックも終わり、時が経てば経つ程嫌いになって行く。
話を戻そう。オリンピックの数ヶ月前にキム・ヨナ陣営が主導して、突然、
「ジャンプはエッジの内側じゃなくて外側で!」とか何とか、真央ちゃんが練習していないやり方にルール変更を行ったのだ。そうしてそこから、全世界スケート連盟の神経症的なこだわりが始まった。
4. ルールよルール
諸君。← にわか知識入り。
フィギュアスケート選手は、利き足いかんに関わりなく、左右どちらの足でも踏み切らねばならない。
時計回りにスーッと弧を描いて滑って来ても、その勢いに乗って時計回りに四回転する場合と、流れとは逆向きに ( = 反時計回りに ) 四回転する場合とがある。
踏み切る場所は、スケート靴のつま先だったりエッジだったりする。
エッジだった場合、エッジの外側を使って滑走して来てから、内側で踏み切れとか言われる。
もー!エッジの外とか内とか!そこまで見えないし、気にしてないし、どうでもいいし、って言いたくなりませんか?真央ちゃんの無念があると余計に……。
5. どこまでがルールであるべきか?
私なんて素人なので、迂闊なことは言えないけれど、四回転も回るのだから、利き足で跳ぶのが普通じゃないのかな …… と思ってしまう。ましてやエッジがどーのこーの、内側だ外側だ、などと縛る必要がどこにあるのだろうか。その辺りは自由にして、跳びやすいやり方を選手に選ばせる余裕を与えるべきではないだろうか?
何よりも心配なのは、故障である。高難度の技に挑む時に、無理にルールに合わせることによって、選手達に負担がかかりはしないのだろうか。
また、スケートそのものと観客達との乖離も疑問に感じる。観客達や視聴者達が、そこまで見えない、気にしていない、そんなところにまで拘る必要があるのだろうか?
元来フィギュアスケートって、そ〜んなみみっちいところまでルール作りをしていたっけ?
もし不必要なルールを整理することができていたならば、今頃ゆづくんの、華麗な五回転ジャンプを見ることができていたかもしれない。
🔻 こちらから『もの、ごと。』をご覧になれます。
[参加中]
🔻 こちらのボタンをポチッと押して頂けますと、ナナ猿🐵くんのランクがアップします。
応援してくださるととても嬉しいです。
にほんブログ村