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お喋りなNana 生活や芸能

生活や芸能を考察・分析して得た猿知恵をお話します 🐵

【羽生結弦にしか成し遂げ得ないもの】フィギュアスケートの競技性と芸術性

引退説も囁かれた羽生だが、才能・実力・美しさを併せ持つ、羽生結弦ならではの使命があるように思えてならない。羽生結弦にしか成し遂げ得ないもの、について記します。

1. 羽生結弦


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出たー!二次元男子


1994年(平成6年)12月7日生まれ。
宮城県仙台市泉区出身のフィギュアスケート選手である。
全日本空輸 ANAに所属。
早稲田大学 (人間科学部通信教育課程)にも在学中である。



2. 戦績など


17歳から、シニアの表彰台に上り始めた羽生の
前大会までの9年間に渡る主な戦績を以下の表に纏めてみた。




2011-12年(17歳)

総合 順位

SP 

悲愴

FS

ロミオとジュリエッ

11

GP ロシア杯

241.66(優勝)

82.78(2位)

158.88(2位)

11

GP 中国杯

226.53(4位)

81.37(2位)

145.16(4位)

12

GPファイナル

245.82(4位)

79.33(4位)

166.49(3位)

2012-2013年(18歳)

総合 得点(順位)

SP

パリの散歩道

FS

ノートルダム・ド・パリ

10

GPスケートアメリカ

243.74(2位)

95.07(1位)

148.67(3位)

11

GP NHK杯

261.03(優勝)

95.32(1位)

165.71(1位)

12

全日本選手権

285.23(優勝)

97.68(1位)

187.55(2位)

12

GPファイナル

264.29(2位)

87.17(3位)

177.12(2位)

2

4大陸選手権

246.38(2位)

87.65(1位)

158.73(3位)

3

〇世界選手権

244.99(4位)

75.94(9位)

169.05(3位)

2013-14年(19歳)

総合 得点(順位)

SP

パリの散歩道

FS

ロミオとジュリエット

10

GP スケートカナダ

234.80(2位)

80.40(3位)

154.40(2位)

11

GP フランス杯

263.59(2位)

95.37(2位)

168.22(2位)

12

△GP ファイナル

293.25(優勝)

103.10(1位)

194.70(1位)

2

ソチ五輪

280.09(金メダル)

101.45(1位)

178.64(1位)

2

〇世界選手権

282.59(優勝)

91.24(3位)

191.35(1位)

2014-15年(20歳)

総合 得点(順位)

SP

バラード第1番ト短調

FS

オペラ座の怪人

11

GP 中国杯

237.55(2位)

82.95(2位)

154.60(2位)

11

GP NHK杯

229.80(4位)

78.01(5位)

151.79(3位)

12

△GP ファイナル

288.16(優勝)

94.08(1位)

194.08(1位)

12

全日本選手権

286.86(優勝)

94.36(1位)

192.50(1位)

3

〇世界選手権

271.08(2位)

95.20(1位)

175.88(3位)

2015-16年(21歳)

総合 得点(順位)

SP

バラード第1番ト短調

FS

SEIMEI

10

GP スケートカナダ

259.54(2位)

73.25(6位)

186.29(2位)

11

GP NHK杯

322.40(優勝)

106.33(1位)

216.07(1位)

12

△GP ファイナル

*330.43(優勝)

*110.95(1位)

219.48(1位)

12

全日本選手権

286.36(優勝)

102.63(1位)

183.73(1位)

3

〇世界選手権

295.17(2位)

110.56(1位)

184.61(2位)

2016-17年(22歳)

総合 得点(順位)

SP

レッツ・ゴー・クレイジー

FS

Hope&Legacy

10

GP スケートカナダ

263.06(2位)

79.65(4位)

183.41(1位)

11

GP NHK杯

301.47(優勝)

103.89(1位)

197.58(1位)

12

△GP ファイナル

293.90(優勝)

106.53(1位)

187.37(1位)

2

4大陸選手権

303.71(2位)

97.04(3位)

206.67(1位)

3

〇世界選手権

321.59(優勝)

98.39(5位)

*223.20(1位)

2017-18年(23歳)

総合 得点(順位)

SP

バラード第1番ト短調

FS

SEIMEI

10

GP ロシア杯

290.77(2位)

94.85(2位)

195.92(1位)

2

◎平昌五輪

317.85(金メダル)

111.68(1位)

206.17(2位)

※ これ以降、採点基準が変更

2018-19年(24歳)

総合 得点(順位)

SP

秋によせて

FS

Origin

9

オータムクラシック

263.65(優勝)

97.74(1位)

165.91(2位)

11

GPフィンランド

297.12(優勝)

106.68(1位)

190.43(1位)

11

GPロシア杯

278.42(優勝) 

*110.53(1位)

167.89(1位)

3

〇世界選手権

300.97(2位)

94.87(3位)

206.10(2位)

2019-2020年(25歳)

総合 得点(順位)

SP

秋によせて

FS

Origin

10

GPスケートカナダ

322.59(優勝)

109.60(1位)

212.99(1位)

11

GPNHK杯

305.05(優勝)

109.34(1位)

195.71(1位)

12

GPファイナル

291.43(2位) 

97.43(2位)

194.0(2位)

12

全日本選手権

282.77(2位)

110.72(1位)

172.05(3位)
※ 左端は競技が行われた「月」を表します。


【主な戦績】

▪︎ ◎ 2014年ソチオリンピック・2018年平昌オリンピック2大会連続優勝。


これは66年振りの快挙である。
… といっても、
1回目の達成はフィギュアスケートがまだ黎明期にあった時だから、
今日のフィギュア界の日進月歩の発達を鑑みると
フィギュア界初の偉業と評してもよかろう。


▪︎ ◯ 2014・2017年世界選手権2回優勝。


▪︎ △ 2013・2014・2015・2016年GPファイナル4連覇。


▪︎ 2012~2015年全日本選手権4連覇。


▪︎ 世界ランキングは、
2013年10月から2018年4月まで4年半に渡り、
1位を保持し続けた。



【主な記録】

▪︎ 2016年オータムクラシック(ISU公認の大会)のショートプログラム において
史上初の4回転ループを成功させる。


▪︎ ISUジャッジング・システム(= 2018年改定前のジャッジ・システム)のもとで開催された国際大会において史上初めて
SPで100点越え、
FSで200点越え、
トータルスコアで300点超えを達成した男子選手。


▪︎ ショートプログラムで112.72点、
フリースケーティングで223.20点、
トータルスコア330.43点の記録保持者である。


【表彰】
▪︎ 2014・2018年紫綬褒章
▪︎ 2018年には国民栄誉賞を最年少で受賞している。


特に2015年(羽生20歳)『SEIMEI』で
4回転ジャンプを3本プログラム中に組み込み
4回転時代の幕開けを告げ、


2016年(羽生21歳)『Hope & Legacy 』という高難度プログラムを引っ提げて滑る羽生は、
ノーミスを連発、
ここぞ!という時の強さには圧倒的なものがあり、
王者と呼ぶに相応しい実力でスケート界に君臨した。



3. 翳り


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マフラー男子、最強!


その羽生に初めて翳りが見えたのが、
2017年11月9日、
GP NHK杯の公式練習中、4回転ルッツの着地時に
右足をひねり転倒したことによる負傷であった。


当日、羽生は微熱を押しての練習を強行しており、
そうした羽生の心理下には
同年1月にネイサン・チェン選手が
フリーで4回転4種類を使い、
計5回の4回転の着地を成功させた、
という出来事があったと考えられる。


4回転ジャンプとトリプルアクセルを主軸に
プログラム構成の時点で既に、他の追随を許さなかった羽生にとって、
このネイサンチェンのプログラム構成が脅威となったことは疑う余地がない。

4. 4回転


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メガネ男子振りもいいね〜♩


はっきり言おう。
ネイサンチェンは幼少期に体操を習っていただけあって、
4回転ジャンプ時にも脇が身体にピタッと付き
空気抵抗の少ない回転をものにしている。


一方で、
4回転ジャンプに入るまでの助走が
非常に単調で長い。


対して羽生は
ギリギリまでステップを踏み
相当に難しい入り方から
ほとんど助走なしで4回転ジャンプを跳ぶ。


ネイサンのジャンプは大変素晴らしいものであるが、
演技とジャンプとの間に明らかな乖離が存在する。


羽生は演技の流れの延長線上でジャンプを跳ぶ。


芸術的な4回転ジャンプを繰り出すのは、羽生結弦である。


ややネイサンへの批判が前面に出ていて彼にはお気の毒なのだが、
上記の事実を分かりやすく解説した ⤵︎ 以下の動画をご覧頂きたい。
※ 2:00から始まりますよ〜

羽生結弦とネイサン・チェンの3Aを比較してわかる0 46差以上の美とは?この真実に誰もが一目瞭然!!#yuzuruhanyu

5. 評価


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当たり前のようにアスリート体型


元々は羽生が切り開いた道ではあるが、
現行のルールでは
ジャンプの「基礎点」が高く、
ジャンプの出来栄えによって
「基礎点」に10%・20% … 50% をかけたもの( =「出来栄え点」)をプラスするので、


「基礎点」+ (「基礎点」 × 0.1、0.2 … 0.5〈5段階〉= 「出来栄え点」) = ジャンプの点数


ジャンプの評価が
勝敗の分かれ目となる。

【ジャンプの出来栄え点の基準】


1) 高さおよび距離が非常に良い


2) 踏切および着氷が良い


3) 開始から終了まで無駄な力が全く無い


4) ジャンプの前にステップ,予想外または創造的な入り方


5) 踏切から着氷までの身体の姿勢が非常に良い


6) 要素が音楽に合っている


4) ジャンプの前にステップ,予想外または創造的な入り方
という基準が、評価に反映されない もしくは されにくいという点に、


羽生陣営の
『努力を無に帰される』ようなやるせなさを
強烈に感じ取れる。
これが現状である。



6. フィギュアスケートの競技性と芸術性


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うっわ、綺麗ね〜


2019年の世界選手権ではネイサンチェンに敗れ、
先の全日本選手権では宇野昌磨に敗北を期した羽生だが、
勝負師であり分析家でもある羽生には
過度の動揺は無かったのではないか。


今こそ羽生結弦には
その天賦の才能をもって、
フィギュアスケートの持つ競技性と芸術性とが融和した
永続的なプログラムを確立させて欲しい。


クラシック・バレエクラシック音楽のように
後世に残るプログラムを
整理し確立して欲しいと願っている。


そういう意味で、
羽生が舞った『バラード第1番ト短調』のプログラムが
非常に完成度の高いものであり、
各界から絶賛されたことは
かなり示唆的な出来事である。


あの振り付けとステップとジャンプは、
曲とスケーティングとを寸分の狂いもなく合わせないと滑り切れない。
難易度と芸術性とが高いレベルでシンクロしたものであった。


いづれ
ジャンプの回転数にも限界が来る。


そうした時に、
過去のスケーター達が成し遂げたプログラムを継承して行くことは、
フィギュアスケートの芸術性を高めて行く上で
非常に有意義な新しいアプローチとなるのではないか。


ピアノの最高難度がリストであるように、
バレエの『白鳥の湖』が繰り返し舞われるように、


フィギュアスケートにも
繰り返し滑ることに耐え得るプログラムが
そろそろ出て来ても良い頃なのではないだろうか。


羽生結弦25歳。
全ての栄光を既に君は手にしている。


上記した通り、
点数化でき得る部分には限界がある。
が、
芸術は無限であり永遠性を保つ。


フィギュアスケート
競技でもあり
芸術でもある。


両者を併せ持つプログラムを生み出せる人物は
羽生結弦を置いて他にはいない。


未来永劫続いて行く後輩達の為にも、
後世に残り
反復の試練に耐え得るほどの
競技性と芸術性とが融和したプログラムを
生み出し続けて行って欲しい、
と切に願う


🔻 既にクラシックとして後世に残りそうなプログラムについて触れた記事をご紹介致します。@(//_//)@ ← マジ話ばかりで出番のなかった猿🐵くん w


🔻『SEIMEI』
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🔻 『Hope & Legacy 』など
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